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子どもを最良の状態でみるのか?最低の状態でみるのか?

「自閉症のDIR治療プログラム」で観察の要点として次のようなことが記されています。

無題




評価をするときの状況、例えば、部屋が騒がしい、子どもにとって初対面の相手である、アセスメントの課題が多いなどによって、子どもの能力が十分に発揮できないこともしばしばです。しかしそれは、子どもの特性を理解するにはとても重要な情報です。評価をする人が子どもの最良の状態と最低の状態を把握し、子どもにとって最も居心地がいい環境でも1次障害が存在した場合は、ASDと診断を下すことができます。(略)

診断をつける際、ASDに該当するかだけに注目をすると大きな間違いを犯すことがあります。ASDかどうかに注目するのは狭い考えです。そうではなく、定型発達のイメージをもち、例えば10段階の発達レベルの中で、その子がどこに位置するかを変化する発達や成長の中で柔軟に考える必要性があります。周囲との関りを十分にもてるようになればなるほど、親や周囲の大人とのコミニュケーションができるようになります。意味のある会話も増えます。子どもはレベル10に近づいていくのです。言葉や運動面での問題は残っているかもしれませんが、定型発達に一歩近づいたことになるのです。(略)

子どもがASDかどうかで悩んでいる両親に申し上げたいのは、ASDであることすべてがの明暗を分けることにはならないということです。両親が考えるべきことはどうしたら定型発達に近づけられるかということです。この展望をもっていれば、子どもの感情や知性の発達のための入り口は全て開いていることになるのです。





診断や療育には様々な情報があるでしょうが、私はこのグリーン

スパンの考え方を自分なりの解釈で参考にしています。

この考え方ややり方で、子ども達と接してみると、その手ごたえを

感じています。障害の有無にかかわらず、健常児でも発達段階と

個人差を考慮し、相互関係を大事にしたコミニュケーションをとる

ことで、より子どもを理解でき、適切なかかわりができると感じて

います。

発達段階といっても学校でサラッと勉強したものではなく

田中昌人・田中杉恵『子どもの発達と診断』全5巻、

(1981~1988年、大月書店)を参考にしながら子どもの

発達段階を自分なりに読み解いています。

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定期的にあそびのアトリエに遊びにくる子の、月齢や

家庭環境を把握し、個人差も考慮しつつ、発達段階を

観察しています。それを何年も続けていくと

実年齢は5歳でも、今は3歳の段階かな?と推測して

かかわってみると、上手くいくことが多く、子どもが

飛躍的に次の段階に成長することもあれば、原因が

他にある場合は、いつまでも同じところを繰り返すと

いったこともあります。率直に気長に親御さんとお話をして

いくうちに、子どもをどう操作するかというよりも、子どもの

周辺にある問題を明らかにし、大人が共通認識して子ども

とかかわりが持てるようになると、子どもは同じところに留

まることはなく、必ず成長していく姿を何度も経験しました。

それは赤ちゃんの頃から通ってきて10歳になるくまいまで

お付き合をさせてもらった子ども達から教えてもらったこと

です。


集団で子どもをみる場合、先生に最良の状態でみて下さいとは

言えません。先生は全体に責任を持たなければならないので、

そういう個人的な要求は難しいことだと思っています。

最善の状態で子どもと向かい合っていない人が安易な判断で

集団に馴染んでいないからと、レッテルを貼ることに問題を

感じています。

あそびのアトリエは診断をしたり療育をしたりする場では

ありませんが、子どもに最善の状態でかかわる努力はして

います。グリーンスパンの本を読み返し、改めてその重要性

を感じました。


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カテゴリ:発達に凹凸のある子
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