TOP子どものあそび心理研究所「遊ぶヴィゴツキー」より~

「遊ぶヴィゴツキー」より~

あそびの心理研究所のジジさんが、勉強会でヴィゴツキー

の話をされるので、ヴィゴツキーの研究されているホルツマン

さんの「遊ぶヴィゴツキー」という本を読んでいるところです。

私にとっては内容はとても難しくて、上手に説明はできない

のですが、共感する部分がとてもあったので書きとめてお

きます。

●心理学者はすでに成熟した機能だけを分析してはならない。成熟しつつある機能を考慮しなければならない。子どもの発達を十分に評価しようとするなら、実際の発達水準のみならず、発達の最近接領域も考慮しなくてはならない。(1987年・ヴィゴツキーの著書より抜粋)

●私たちが発達の最近接領域と呼ぶものは…個人で問題解決をする現在の発達水準と、指導者がいたり、より有能な仲間との協同作業で問題解決をするときに現れる潜在的水準との差分である。(1978年・ヴィゴツキーの著書より抜粋)

●「より有能な」という表現から(略)、この視点を採用する研究者のほとんどは、「支援」を与えるのは認知的により有能な個人だとし、たいていの場合「素人」の子どもに対して「熟達者」は大人であるとされる。これはヴィゴツキーが「仲間」という言葉を用いていることを全く無視している。

●最近接領域にとって鍵となるのは、人々と一緒に何かをすることなのである。例えばヴィゴツキーはこう述べている。「学習はさまざまな内的プロセスを目覚めさせるが、このプロセスは環境の中にいる人々と子ども達が相互作用し、同輩と協力するときだけ働くのである」。学習が先導する発達が共同活動を必須条件とすることは、同時に障害児研究においても最重要命題であった。(略)精神間レベルの発達を「協同・協調活動として集合的な行動の機能」と特徴づけている。

●子どもは、オウムのように何でもかんでも模倣はしない。むしろ環境・関係の中にある、彼らを超えたものを模倣する。これまで用いてきた言葉で言えば、日常生活の相互作用の中で他者を創造的に模倣することはーたとえば、他人が言うことを真似したり、音楽に合わせて動いたり、鉛筆をとって「書いたり」はー話者、ダンサー、作家、学者、そして人間としてパフォーマンスをすることであり、他者につながれているものとして自己にかかわることなのだ。こうして子どもたちは、集合的活動においてたくさんのことが可能になる。

●遊びの最近接領域では「子どもの最大限の能力が可能となる、つまり明日実際の行為と道徳性の基礎レベルとなるものが、今日遊びの中で可能となる」。さらにヴィゴツキーは遊びを話すことと考えること、学校での授業、想像、概念、記憶、人格の発達といった多様なトピックに関連付けている。

●幼児期初期の遊びを人格と世界観の形成に結び付けていて、ヴィゴツキーは就学前の子ども達が「自分自身でいるのと同じくらい簡単に他人になれてしまう」と述べている。これは子どもが「わたし」であることの認識をもたないからだとして、ヴィゴツキーは幼児期後期に人格と遊びがどのように転換するかに論を進めている。



レフ・ヴィゴツキーはロシアの心理学者で37歳という若さで亡く

なられ、その後も様々な研究者が研究されているそうです。

ロイス・ホルツマンさんもその一人で、研究と実践を重ねられ

ている方です。著書では「遊び」や「子どもの発達」について

詳しくは述べられてはいないのですが、私が実際に子ども達

との関わりの中で感じている大切なことを、言葉で表現されて

いてとても共感した部分を抜粋しました。

「ごっこ遊びの意味」「相互関係の中で育ち合うもの」「子ども

の成熟しつつある機能を考慮にいれること」など、当たり前に

教育や療育の中では大切なことなのに、現代では「スピードと

正確さ」を求められるために、忘れられていることではないで

しょうか?



幼児期から小学生まで長くお付き合いしている子ども達は、

ある意味では幼児期に「困った子ちゃん」であそびのアトリエに

通い始めた子ども達です。それが10歳前後になってくると

驚くほどに激変してきます。あんなに反抗していた子が

いつの間にやら、学校で習った電気の回路の説明を

「オレ学校で電気の配列の勉強したよ。直列つなぎが…

並列つなぎが…前に電気に配線のやったやん(2年くらい

前にやった電気基盤の体験のこと)オレもうわかるけん」

とか、お母さんから聞いたお話では、子どもに留守番を

お願いして買い物に行って帰ってきたら「鬼の居ぬ間の

洗濯してたよ!」とニコニコして言うのだとか~(笑)

いつの間にか学校で得た知識を自分の体験と繋げて、自分

の内面に取り入れているなぁと感じる機会が多くなりました。

表面的に「知っている」ということではなく、子ども達を見てい

ると、学ぶこと、知ること、それを活用することが嬉しい!という

感情と繋がっているように感じます。

あそびのアトリエでは「教えること」を重視していませんが

子ども達が出会う環境や人の関係性は大事にしています。

「感情」を大切に考えているので、感情に付き合うことは

時間と労力と忍耐力が必要です。

そうやって、お母さん達とゆっくりじっくり育んできたものが

少しずつ花開いています。もう少し時間のかかる子も

いますが、大人があせらずしっかりと子どもと向き合う

覚悟が必要です。

そのお手伝いをするのがあそびのアトリエの大事な仕事

なのだと思っています。

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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