TOP子どものあそび心理研究所触覚防衛反応とアタッチメントとの関係

触覚防衛反応とアタッチメントとの関係

子どもが育つうえで五感は大切だといわれていますが

育てにくい子は小さいときから、なんらかの過敏さをかかえ

困っていることが多いといわれています。

まずは大人がそのことをきちんと理解したうえで

よりよいかかわりをしていく必要があると感じています。

作業療法士の木村順先生の著書「育てにくい子には

わけがある」の中に詳しく書かれていますが、ここでは

「触覚」について少しだけご紹介します。

触覚には主にふたつの働きの特徴が現れやすく

ひとつには「原始系・本能的なはたらき」と、もうひとつには

「識別系・認知的なはたらき」があるそうです。

原始系は「エサをさがす」「敵から身を守る」「闘う」という行動

で生命を維持しています。赤ちゃんの場合でいうと、たとえば

口のまわりに何かかが触れると、その方向に口を向ける「ル

―ティング反射」は、おっぱいを探すための反射行動です。

さらに唇に何かが触れるとチューチュー吸い付く「吸てつ反射」

などがあります。

識別系は、知的な情報処理をする「触覚」のはたらきが進化し

たものです。たとえば、ポケットに手をつっこんで中からコイン

だけを取り出したり、かばんの中に手をつっこんで、財布や

ノートだけを取り出せます。わざわざ目で確認する必要は

ありません。

このように触れたものの素材や形・大きさを触り分けたり、自分

の体のどの位置に触れているかなどを感知するときに用いて

いる触覚のはたらきのことを「識別系」といいます。

この「原始系」と「識別系」のバランスが大切で、「識別系」は生

まれてから発達します。

①散髪を嫌がる

②耳あかをとってもらうのを嫌がる

③歯磨きをしてもらうのを嫌がる

④爪切りをしてもらうのを嫌がる

又は、ヌルヌル、チクチク、フワフワ、ヒエヒエという

感触を嫌がることを「触覚防衛反応」といい

育てにくさがある子ども達に多くみられます。

このように触覚が過剰に反応をする状態は,結果と

して、愛着行動(アタッチメント)やスキンシップの発達

を阻害してしまうために、情緒の発達や対人関係の

発達も阻害されやすくなってしまうのです。

スタートは単なる生理的な刺激に基づく「触覚系」の

トラブルが、子どもたちの「心」の発達を考えたときに

「触覚」の果たす役割の重要さに気が付くでしょう。

私たちは、触れ合うことを通して「心」の世界を広げて

いく動物なのです。

「アタッチメント」だけで豊かな「心」は育つわけでは

ありませんが、「アタッチメント」すら成立しがたい

幼少期があったとしたら、どのように他人と「心」を

通わせたり、情緒を豊かに育てていくことができる

でしょうか?「触覚防衛反応」の程度にもよりますが

ひとたびこの症状があると、残酷にも「共感性」や

「人が自分を支えてくれる存在であること」を学び

にくくなってしまいます。


単なる生理的な刺激に基づく「触覚系」の

トラブルが二次障害として情緒発達にまで影響が

あることをしっかり理解しておく必要がありますね。

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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