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学校の宿題ができない理由

おひさまクラブに来ている2年生の男の子のママ

から「最近算数の問題で立体の問題や図形の問題

が出来ていないようで・・・」とお話しされていたので

おひさまクラブで積木遊びをやってみました。

二十個位の積木のかたまりを作り何個あるか数えて

もらうと、勢いよくはじめたものの、答えを間違って

しまい、本人自身が間違いだと気付くと、積木を

ぐちゃぐちゃにばら撒いてしまいました。

(おそらくママと宿題をやったときの感情が残って

いて、イライラが倍増したのだと思われます。)

少し落ち着いてから「じゃあ〇君がレオさんに

問題をだしてよ。あんまり難しくしないでね!」と

お願いしました。

すると〇君は、なんとも言えないイタズラな表情で

ニコニコしながら問題をだしてくれました。

私も「難しいね~何個あるかな?」と言いながらじっくり

考えて問題を解くと、〇君はとても満足そうでした。

次に私が〇君に問題をだすと、じっくりと考えて答える

ことができました。

「3回当たったら、景品をもらえます!」

というルールにすると、俄然張り切って他の子よりも

正確に早く答えていました。



〇君の例から少し「感情」と「認知」の関係について

考えてみたいと思います。

〇君は小さい時から、感情のコントロールが苦手な

一面があります。

反面、自分好きなことは、イメージを広げて、熱心に

考えたり、手を動かして作ることが大好きな子です。

幼児期も積木を使ってよく遊んでいましたし、線路や

道路を繋げたり、恐竜博物館を作ったりとダイナミック

にイメージを広げて遊んでいました。

最近では、武器作りに熱中しています。

ノコギリでせっせと木を切ったり、キレイにテープで

貼り合わせたり、持つ取っ手を付けて、タテにも

できる剣を作っていました。その姿を見ていると

〇君が物に向かい合う責任感がにじみ出ています。

小さい時からの遊びの経験から、〇君はいろんな

知識や技術を身につけていることは確かなこと

です。

「学校の宿題」というだけで思考や感情をシャット

アウトし怒りが込み上げてくるという感じなのですが

リラックスした場で楽しくやってみると感情や思考が

動きだしスムーズに考えることができるのです。

感情がまだ上手くコントロールできないために

せっかく身に付けている知識や経験が繋がらずに

学校の勉強は苦手意識だけが先行してしまい

勉強=面白くない=苦手

という悪循環になってしまっているようでした。

こういう場合は感情面に焦点を当てて対応すると

とてもスムーズに問題が解決するようです。

〇君は感情のコントロールが苦手と書きましたが

逆にいうと感情がとてもピュアなので、一旦感情が

入ると、なんでもイキイキとやりはじめる強みもあり

ます。



少し補足を~

「問題ができたら景品がもらえる」

「感情のコントロールが上手くできない方がイキイキする」

など、誤解をされそうなやり方や言い方ですが

どちらもグレーなとろこで話をしているので

「報酬は良い・悪い」とか「感情のコントロールが

できないとダメとか良い」とか、一つの事例だけで

単純に評価できないなぁとしみじみ感じながら書

いています・・・。




〇君がおひさまクラブから帰ってママに話したことは

は、「積木ができたからアメをもらえたこと」だったそうです。

私が察するには、ママ大好きな〇君は、ママとやったときに

はできなかった積木の宿題が出来るようになり、その喜び

をママに伝えたかったのだろうと思います。


学童期に入ると特に大人は認知面に目を奪われがち

ですが、見えない部分の感情面がぐらついている子に

認知面ばかりを良くしようと対応しても上手くいかないと

思います。

〇君の場合も、大人が感情面をちきんと理解し、そこに

焦点を当てた対応をすることで認知面の問題は案外

たいした問題ではないことがわかります。


「身体発達」や「認知発達」の根底にある「感情発達」

を無視した対応をやってしまうと、問題がより複雑に

悪化してしまうように思います。

出来るだけシンプルに子どもを見る視点を持ち

子ども自身の「良くなりたい」「大きくなりたい」という

気持ちを大切にしながら、援助ができればと思って

います。

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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Comments
2016/03/07
from はぴ
#- URL
レオさん&ジジさんへ。
優しいお返事ありがとうございました。
とても響く内容でした。
ゆっくり、しっかり。間違っていい。というリボンクラブのコンセプトが、とても大切で、素晴らしいということを、改めて感じます。
私がまずは成長しないといけないですね。子供の成長は待ってはくれませんね。

この前の日曜日に、仲良くしている1年生の親子と一緒に遊びに出かけたのですが、1年生のクラスで、すでに学校に行けない女の子がいたり、グループに入れないで悩んでいるお友達が多いとのことで、うちの子は大丈夫かなと、お母さんはとても心配されていました。ほんとに些細な子供同士のいざこざに、悩んでいるお友達がたくさんいるようです。
私も、先々心配することもいっぱいだと思いますが、
ムスメのことを信頼して、選んだことを信じていきたいです。

リボンクラブとの出会いにほんとに感謝しています。

いつもほんとに、ありがとうございます!
2016/03/06
from レオ
#- URL
ジジさんへ

コメントありがとうございます。
ぜひこのエピソートはブログで皆さんにみてもらいたいと思います!!
私自身も浪人生をもつ親として励まされます。ありがとうございます。

レオ
2016/03/05
from ジジより
#- URL
furmはぴさんへ

ですよね。

勉強はできた方が良いに決まっています。

子ども自身も勉強ができた方が学校生活でも、居心地は悪くないと思います。

リボンクラブでも「あそびが大切だ」と言っていますが、勉強がどうでも良いと思っている訳ではないのです。

それよりも勉強が好きな子どもになってほしいと思っています。

学ばないで生きて行けるほど、ラクチンな社会ではないと思っていますから・・・。


具体的なできごとを話してみますね。

もう、ずいぶん前のことですが、〇ちゃんはリボンクラブのはじめころの会員でした。

それから十年くらいが過ぎて、濟々校に行きたいと思ったようですが、周りは無理でしょうという反応だったようです。

でも本人は意地を通して受験して合格しました。

いろいろな事情があって、高校を1年留年して、1年間カナダに留学しました。

帰ってきたとき、ジジが「どうだった?」と聞きましたら・・・。

「考える時間が有った」

という返事でした。カナダでは、勉強しないからと言って誰も咎めたりしなかったそうです。

「どうして?」と聞きましたら、「それは自分自身の問題だから・・・」ということでした。

濟々校では、1年留年して遅れたのですが、一橋大学の経済学部へ現役で合格したので、気分的には遅れは取り戻せたようです。

リボンクラブの時代に、彼女が特別優れていた様子を見せていた訳ではありません。パパもママもリボンクラブに共感してくれて、印象的にはパパもリボンクラブを楽しんでいました。

これは、憶測ですが、彼女が頑張ってジブンの目的を果たしたのは「ジブンで決めた」からだと思います。

そして、大切なことは、ママがそれを支えたことです。

たまたま合格したのですが、もし不合格だったとしてもママは失望しなかったと思います。

最も大切なことは「子どもが元気でいてくれること」だったと思いますから。

子どもの成績ではなく、子どもを信頼しましょう。

良くても悪くても親子は親子です。

子どもが「元気でがんばっていること」ジジ個人としては「これが親としての幸せ」だと思っています。

子どもはバカではないですから、信頼する価値はあります。

子どもの成績に一喜一憂しても、親ですから良いと思いますが、とどのつまりは成績が悪くても子どもを信頼しましょう。

親になるということは、そういうことで、切ないことの連続ですが・・・。

でもね。だからこそ「いいこと」もありますよ。









2016/03/02
from レオ
#- URL
はぴさんへ

本当にそうですね。
親は我子を心配し過ぎたり、比べてしまったりするものだと自覚をしたほうがいいのかもしれません。
その上で、母子一体だった時期から少しずつ分離をしていく過程の中で互いに成長していくのなかぁと思います。
私もまたまだ成長段階ですから、はぴさんも一緒に頑張っていきましょう!!

レオ
2016/02/28
from はぴ
#- URL
いろいろ考えさせて頂く記事でした。
点数がどうか、出来るか出来てないか。
勝った、負けた。そういうことでなはないんだなと、最近、よく思う事もあり、待つことが非常に大切で、子どもって、その時になれば、自然にできるようになるんだということが、少しずつ実感できるようになってきました。が、やはり、点数とか出来る出来ないで判断するママが圧倒的に多いですよね。もちろん、私もまだまだそうです。出来てもらえれば親の私だって舞い上がるほどうれしいし、点数が良ければ、うれしいですし。やはり出来ない姿を目の辺りにすると、イライラします。難しいところです。
2016/02/25
from レオ
#- URL
ジジさんへ

本当にそう思います。
「学ぶって楽しい」という感覚を子ども達に持ってもらいたいと思っています。
点数がどうとか、出来る出来ないとか、勝った負けたとか・・・ではなくワクワク、ドキドキする学びをしてほしいです。
その上で根気強さや頑張る力が育ってくるのだろうと思います。
2016/02/25
from ジジより
#- URL
リラックスした場で楽しくやっていると感情が流れ、思考が働き出すのでしょうね。

何らかの原因があって緊張すると、感情が固まって、力が十分に発揮できなかったということはスポーツ場面でもテスト場面でも良く聞きます。

感情というと、悲しいとか、嬉しいとか、怖いなどの言葉を思い浮かべますが、言語化できないような、微妙な気持ちというのもあります。

感情はおそらく、言語以前のバロメーターで、明るい感情から暗い感情までさまざまなトーンがあるのでしょう。

間違ってもダイジョウブと思うと気楽になれますし、間違ってはイケナイと思うと暗くて硬い気分になりやすいと思います。

テストを重ねて勉強させる、その上採点をして、間違ったところは指摘する。

こんな学びの方法はいいかげんにやめてほしいです。

これでは、勉強は楽しくなりませんよね。

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