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安全基地

最近、あそびの心理研究所のジジさんから紹介してもらって

ボウルビィの「母子関係入門」を読んでいます。

合わせて赤ちゃん学会で報告をされた、遠藤利彦先生の

「母子の生態系」という対談集も読んでいますが

ジジさんのお見通し通り私にピッタッとくる本でした

ボウルビィは、母子関係の領域では世界の第一人者と

言ってもいいくらいの方だそうです。

彼は、WHO(世界保健機構)の依頼を受けて1940年代に

母子関係の研究をし、1951年にその成果を発表しました。

その結論は「母親(あるいは代理母親)との暖かい、持続的

関係が、健全なパーソナリティの発達にとって不可欠である。」


というものでした。この報告は世界中の子どもを扱っている

専門家に大きな影響を与えました。そしてその後、この分野の

研究が盛んになりました。ボウルビィは、その以後も研究を

続け、母子関係の領域に大きな貢献をし続けているそうです。


「母親は感覚的には、そんなの当たり前でわかってること」と

言いたいところですが・・・私達は、大きな社会の流れの中で

その時代、時代によって価値観や環境が大きく変わり

特に現代は沢山の情報の中で取捨選択しながら子育てを

やっている状況です。

そして情報のお蔭で便利になったり、ためになることもあり

ますが、逆に情報に振り回されて、思うように子育てが

できずに、ボウルビィがいっている「暖かな母子関係」が

できにくいような気がします。


「母子関係入門」に書かれている内容をご紹介します。

「重要なのは私達が何をするかではなく、どのように

行うかである。」ということです。

心配性でアンビバレントな母親が要求時授乳方式で

子どもを育てた方が、ゆったりして幸福な親が定時授乳

方式で子どもを育てるよりはるかに多くの問題をおそらく

ひきおこすでしょう。同様なことがトイレット訓練における

伝統的方法と現代的方法にもいえます。このことは現代

方式がいけないという意味ではありません。このことは、

各種方法は大切な事柄の一部に過ぎないこと、また人間は

乳児期以来、何よりも周囲の人間の情緒的態度に敏感だと

いう意味
です。(略)ごく幼い子どもは、大人に比べて声の

調子やしぐさ、表情に敏感です。そして最初から乳児は

どのように扱われるかに非常に敏感です。



アタッチメントの研究をされている遠藤先生の文を

紹介します。<

来られて、こころもからだも立て直してもらえるような

安全基地」です。

だから、アタッチメント不全は心理的な発達の不全を生む

ばかりでなく、身体的にも免疫系がうまく発達せず、病気に

なりやすいともいわれています。

こうしたことは全部つながっている。

いつでもくっ付ける人がいるという状況が、子どもの将来に

わたっての社会性や感情面の発達、あるいはパーソナリティ

の発達を考えるうえで、とても重要だということを、アタッチ

メントは教えてくれるんです。」


「そうなんだ!じゃあ抱っこをしてあげればいいんですね。」

と簡単に答えのでることでもないようです。↓

「人間のアタッチメントには二重性がって、物理的な接近と

共に気持ちの上での接近、つまり表象的なくっ付きが必要」


「気持ちの上での接近」は目に見えないので、とてもわかり

にくいと思いますが、抱っこをしてもらっていても不安で

仕方がない子どもたちは、個性の問題だけではなく

アタッチメントに問題があるのかもしれません。



様々な子どもの問題の根幹には「安全基地」の問題が

大きく横たわっているように感じます。

「安全基地」は母親だけが担うものではないようです。

子どもにかかわる大人(私自身も含め)は「安全基地」に

なれるように努力していきたいですね。

大阪のジェリーさんが遠藤先生が説明された「安全の輪」

の図をブログにアップされています。→こちら★

「安全の輪」を大切にされたかかわりがステキです

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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