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「学ぶ」ことの意味

内田樹さんの著書

「下流志向(学ばない子ども達、働かない若者たち)」

ショッキングなタイトルです・・・一部をご紹介します。

小学校1年生の授業で「先生、これは何の役にたつんですか?」

と質問する子ども達に対して内田先生は

たしかに、その問には一理あるわけです・・・教室に座って

じっとしていて、沈黙して先生の話を聞いて、ノートをとると

いうのは、ある種の「苦役」です。この「苦役」を、たぶん

子ども達は教師に対して支払いをしているというふうにとらえて

いる。別の言い方をすれば「苦痛」や「忍耐」という形をした

「貨幣」を教師に対して支払っている。だから、それに対して

どのような財貨やサービスが「等価交換」されるのかを彼らは

問うているわけです。「僕はこれだけ払うんだけど、それに対して

先生は何をしてくれるの?」と子ども達は訊いている。

「義務教育」という言葉を、今の子ども達は「教育を受ける義務が

ある」と理解しています。もちろんこれは間違いで…子ども達には

「教育を受ける権利」があるだけです…教育を受けさせる義務が

あるのは親たちの方です。


しかし、現に経済合理性を動機付けにして子ども達を学習に

導き入れようとする大人たちがいます。彼らは、「勉強すると

これこれこういう『いいこと』があるんだよ。」という言い方で

子ども達を功利的に誘導しようとする。勉強すると「いい学校」

に入れるし『尊敬されるポスト』につけるし『高い給料』が取れる

し、『レベルの高い異性』を配偶者に迎えることができる、という

ような説明をする。そういう大人がいるというより、今ではもう

教師たちも親たちもほとんどがそういう説明に逃げてしまう。

子どもに「なぜ学ぶ必要があるのか?」と問いかけれれて

驚愕のあまり絶句するという、まっとうな教師、まっとうな親の

方がむしろ少数派でしょう。


今の子どもたちと、今から三十年ぐらい前の子どもたちの間で

一番大きな違いは何かというと、それは社会関係に入っていく

ときに労働から入ったか、消費から入ったかの違いだと思い

ます・・・家事労働は小さな担い手として社会関係の中に

自己登録することで、子どもたちは労働主体としてまずは自ら

を立ち上げた・・・子どもが家事労働を負担することによって

親に対して、ささやかな贈り物をするとか、家のシステムに

ささやかながら貢献するといったような、そういう実感を今の

子どもたちは持つ機会そのものを失っている。

むしろ、今の子どもに求められているのは、「何もしないこと」

です。子どもが動き回ること自体が家庭内を乱す壊乱的

ファクターであるのですから、できればじっとしていて

割り当てられて空間内で静止していることが子どもの

果たしうる最良の貢献である。

家庭内での子どもに期待されている生産活動はかぎりなく

ゼロに近い。その一方、子どもたちの消費活動への参加は

あまりに早い時期から促されています。

消費することから社会活動をスタートさせた子どもは

その人生のごく初期に「金の全能性」の経験を持ってしまう。

そのスタートラインにおける刷り込みの重みは想像される

以上に大きいと僕は思います・・・子どもたちはそれからあと

どのような場面でも、まず「買い手」として名乗りを上げること

何よりもまずは対面的状況において自らを消費主体として

位置づける方法を探すようになるでしょう。当然、学校でも

子どもたちは、「教育サービスの買い手」というポジションを

無意識のうちに先取しようとします。


言い回しが少し難解ですが、私の中にくすぶっていた疑問を

鋭い考察で表現されています。

「学ぶ」とな何なのか?

内田さんは下記のようにも言われています。

はじめは、自分が学んでいることの意味や価値がわからずとも

学び終えた時点ではじめて自分は何を学んだのかを理解する

レベルに達するのだと。

「〇〇のためにがんばる」と目的を明確に持っても

実際には、学ぶ過程の中で自身の成長と共に目的も

変化していく。

目的がはっきりないと「お金や時間をかける価値がない」

という考え方では、よりダイナミックな学びはないのだ

と言われています。



「学ぶとは何か?」

私の体験からも「〇〇の資格」とか「〇〇教育法」

等、目的をもって学んだことよりも

直感やどうなるかわからないけどやったことや

上手くいかなかったことや失敗も全部含めて

全てが学びに繋がっていなぁと感じています。

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カテゴリ:幼児教育について
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