TOP子どものあそび心理研究所日本赤ちゃん学会第14回学術集会~想像するちから~

日本赤ちゃん学会第14回学術集会~想像するちから~

公開講演は松沢哲郎先生(京都大学霊長類研究所)の

「想像するちから~チンパンジーが教えてくれた人間の心~」

というタイトルでのお話しがありました。

「人間とは何か?」を知る為に、ヒト科の中でも一番人間に

近いチンパンジーを30年に渡って研究されているとのこと。


欧米では100年前からチンパンジーの研究をされている

そうですが、母親と引き離されて人間の家庭で育てられ

たチンパンジーは、うつ状態になったり

出産、子育てが上手くいかないのだとか・・・

松沢先生達の研究グループでは、人間と同じように

母親が子育てをする環境を作り、母子の観察を

人間の検診と同じようにやっているのだそうです。

霊長類の子育ての特徴は・・・

「親が子どもを育てる」のはあたりまえのように思えるがしかし、この地球上に生息する数百万種とも数千万種ともよばれる生物のありようを眺めてみると、親子関係の基本は「親は子どもを育てない」である。子どもに投資するようになったのは、哺乳類や鳥類の共通祖先があらわれる、約3億年前からだ。人間を含めたサルの仲間、すなわち霊長類の子育ての特徴は「子は親にしがみつき、親が子を抱く」ことにある。手があるからだ。四肢の末端でつかむ。4つの手を持つサル類が、人間の進化の過程で森からサバンナに進出して、長距離を歩くようになって「足」を生み出した。四手動物が直立して手が自由になったのではない。樹上にすむ四手動物が地上に降りて足ができたのである。


人間の親子の特徴は・・・

人間の親子は「しがみつく・抱く」ではないユニークな親子関係を発達させた。親子が離れている。あかんぼうは仰向けの姿勢で安定している。直立二足歩行ではなく、仰向けの姿勢こそが人間の特徴であり、人間を進化させた。仰向けで豊かなコミニュケーションがあり、声を交わし、手で物を操る。
 チンパンジーには直観像記憶に優れ、一方人間はそういう能力は持たないが、言語を発達させた。チンパンジーは人間と同様に賢いが、その現れ方は違う。人間ほどに真似ることは上手ではない。人間のようにことばをあやつれない。
ことばの本質は、自分の経験と他者と分かちあうことだ。自分が見たこと、聞いたこと、考えたことを、他者にことばで伝える。そうした経験と知識の交換によって、自分だけの限られた体験では得られない情報を手にする。そうしてお互いがお互いを必要とし、他者に自発的に手を差し伸べ、お互いが助け合うように人間は進化してきた。「みんなで一緒に・・・する」ということは、きわめて人間らしいふるまいだといえる。
 チンパンジーはつきつめていうと「今、ここ、私」の世界を生きている。それに対して人間は過去にも未来にも広がった世界で生きている。想像するちから。それによって、遠く離れた過去や未来に思いをめぐらし、遠く離れた場所で苦しむ人々に心を寄せ、他の人達とのつながりの中で生きている・・・

                   抄録集より抜粋


松沢先生の長年の研究から学ぶものはたくさんあります。

あかちゃんが仰向けで寝る意味とは・・・

見つめ合うこと、微笑み合うこと、声のやりとり、

手で物を扱うこと、当たり前のことのようですが

これらの行為は(進化する為?)

かなりのリスクを負たものだったように思います。

そして、「想像するちから」がいかに人間らしい行為なのか・・・

あまりにも当たり前過ぎて気づいていません。


松沢先生の講演で心に残ったことばを紹介します。

チンパンジーは「そこにあるものを見る」
 
 人間は「そこにないものを想像する」

人間は想像する力がある。だからこそ絶望もするが

希望をもつこともできる。


人間ってすごいです!!


松沢先生の著書「想像するちから」をネットで購入しました

もう少し勉強してみよう〜

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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