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能動的な刺激

体重の2%しかしめていない脳が、なぜからだの他の部分が

休んでいる睡眠中にも活動をやめない唯一の器官

(心臓と肺を除いて)であるのか

あるいは神経生理学的に言えば、なぜ脳が昼夜を通じて

からだの全酸素摂取量20%を消費する・・・

これは神経細胞がからだのほかの部分の細胞に比べて

より激しい活動状態になければならぬことを意味するように

思われる。

その理由については、十分な酸素を脳に供給することは

生きるためにきわめて重要なことであって

脳は活動と興奮の余地を特別に与えられているからだと

考えられるのである。

幼児が刺激を要求することは、多くの研究者たちが

明らかにしてきた。R・スピッツは幼児に対する刺激の

欠如が病的な結果を生むことを示した。



この文章からも脳は複雑な刺激を好むことがわかりますが

刺激には2つの種類の刺激が考えられるそうです・・・


能動性を与える刺激と単純な刺激のもつ意味は

学習の問題にとってきわめて重要である。

もし学習が諸現象の表面からそれらの根にまで

すなわちそれらの原因にまで、欺瞞的なイデオロギー

からありのままの事実にまで及び、こうして真理に近づく

入りこむ事を意味するなら、それは心も踊る能動的な

過程であり、人間の必須条件である。

一方もし学習が条件付けに仲介された知識の獲得に

すぎないとするなら、私達が扱っている単純な刺激

であって、そこでは人の賞賛、安全、成功などへの

要求という刺激によって働きかけられているのである。

      ~中略~

ある年齢(だいたい5歳くらい)までは、彼らは非常に

能動的で生産的なので、自分で刺激をつくるのである。

彼らは紙切れの端、木、石、椅子など彼らの利用できる

物はほとんど何でも使って、全世界を創造する。

しかし6歳を過ぎて、彼らが従順になり、自発性を失い

受動的になると、彼らは受動性を保ち

単純な刺激を受けることを望む。

彼らは精巧なおもちゃを欲しがり、すぐにそれらに飽きる。

要するに、かれらはすでに大人達が車や衣服や旅行の行先

や恋人に対するように、ふるまっているのだ。


単純な刺激と能動的な刺激を与える刺激との間には

また他の重要な違いがある。単純な刺激に動かされる

人物は、解放感とスリルと満足感の入り混じった気持ちを経験する。

これに反して能動性を与える刺激は飽きさせるところがない。

     エーリッヒ・フロム著 「破壊~人間性の解剖~」より



子どもは刺激すればするほど良いという

情報にだけふりまわされて

子ども達にいろんな働きかけをして、いろんなところに

連れて行き、いろんな物を与え、いろな刺激を与える

ことが親の愛情だと考えていないでしょうか?


刺激には単純な受身な刺激と能動的な刺激があるという

考え方は幼児期の子育てをするときに

とても大事な指針となるのではないかと思います。

受動的な刺激の中で育った子と

能動的な刺激の中で育った子の違いは

学童期や大人になってからの学習意欲や生き方にも

大きく影響を与えてくるようです。







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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育
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