TOP2017年10月12日

ジジさんからのコメント紹介「自制心が育まれる小さな経験」

自制心が育まれる小さな経験の記事にあそびの心理研究所のジジさんからコメントを頂きました。ご紹介します。




ぼくは一人前・5歳児―自制心が育まれる小さな経験

素敵な見出しです。

「幼児教育とは何か?」と言うテーマに対して、ピンポイントに焦点が当てられているように思います。

> 2・3歳児の「欲しい」と言ってジタバタする自己主張。4・5歳児さんの「欲しいけれどジャンケンに負けたから我慢する」という自制心・・・どちらも大切な成長過程です。<

ジジもそう思います。

このような感情が成熟していくプロセスがどのようにして起こるのか?は不明ですが、おおむね4才を過ぎたころから、攻撃的な衝動が抑制されて、友愛的な行動ができるようになっていきます。

通常、攻撃性は生物にとっては必須の衝動で、身体の防衛や食餌のために発動される本能衝動と考えられています。

比べて友愛行動は、一部の鳥類の求愛ダンスや哺乳類の子育て行動に見られるということですが、ヒトの場合は赤ちゃんの時から丁寧に扱われた経験が、友愛行動を導くのかも知れませんね。

> 負けが2~3回続き、険悪な雰囲気に、~〇ちゃんの眼は涙でいっぱいになり、いつまでもゲームが始まりません <

なんだか見ていてセツナイ瞬間ですね。

それでも子どもたちは、こうした小さな経験を積み重ねながら、ジブンの中の攻撃衝動と新しく芽生えて来る友愛衝動に、折り合いをつけていくことを学んでいくのでしょう。

「あそびとは何か?」という問題について、攻撃性という本能衝動にコントロールされることなく、「好奇心」という比較的新しい衝動(系統発生)によってコントロールされる行動だそうです。

この、スイスの生物学者アイブル・アイベスフェルトの「あそび定義」は、衝撃的で面白いと思いますね。

ヒトに特徴的な、大脳新皮質とくに前頭葉の働きは「抑制機能」と言われていますが、あそぶ領域を広げることで発達してきたのかも知れませんね。

ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」では、人類の様々な文化はあそびから始まったと書かれています。そして、アイベスフェルトは「哺乳類の育児行動」にその起源を求めています。

ヒトの赤ちゃんでは「いないいないばぁ~」の相互交流から始まって、ハイハイ期の知覚行動、視覚と手指を使った1歳児からの探索行動、2才からの表象行動、そして3歳でおおむねパーソナリティを形成します。ここで言うパーソナリティーとは「ジブンの型」です。精神分析学用語でいえば「内的表象」、ボールビーのアタッチメント理論では「ワーキングモデル」です。

4・5才になると、これらのワーキングモデルを形成した人たちが、互いに交流するわけですから「すったもんだのデキゴト」が起こるのは当然かもしれませんね。

そして、6歳以後になると協同する世界が開けています。

「なぜそのようになるのか?」

その理由はよく分からないのですが、アイベスフェルトの推測では、その群れの中に未来の配偶者がいる可能性が高いと言うことです。

子どもたちにとって「あそぶこと」は、なによりも大切なことのように改めて思いますね。

〇ちゃんも☆ちゃんも、レオさんに迷惑かけながらあそんでください。




ジジさんの言われるように、私の仕事は、子どもをお利口

さんにさせることではなく、子どもから迷惑をかけられる

ことだなぁと思います。

一人一人顔が違い、性格も違うように、一つ一つの出来事

に対応するマニュアルはなく、毎回子どもとの間で起こる

小さな出来事を、大人がどう捉え、かかわり、見守るのかは

たとえマニュアルがあったところで、子どもは一人一人違う

ので言葉で伝えることはできないなぁと感じています。

どんな小さな出来事であっても、負の感情や怒りの感情で

あっても、あそびのアトリエで起こる出来事は毎回、毎回

新鮮で私は宝物のように感じています。

大人として、子どもを危険から守る枠組みはしっかりと

持ちつつも、そこに大人の正義や思惑が入ってしまうと

無意識に子どもを操作してしまう危険性もあります。

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カテゴリ:子どものあそび心理研究所
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