TOP2017年09月11日

「子どもの睡眠」~子どもの心身の発達を守るリズム~

土曜日に三池先生の講演会に参加してきました。

三池先生の印象は少し怖そうというイメージでしたが…

先生のお話を聞けば聞くほど、子どもに対しての深い愛情

を感じました。そして感情的だけではなく冷静に科学的な

視点からのお話は共感するとともに説得力がありました。

発達障害に関して先生の考えをインターネットから引用して

一部をご紹介します。↓



私は、過去25年以上にわたり「子どもの睡眠と発達の関係」について診療・研究を続けてきました。その研究データ蓄積および国内外の研究情報から、現時点では小児の発達障害とは「体内時計の形成不全に伴う生活リズムの混乱に伴う脳機能の不安定さ」との結論を得るに至っております。

最近の研究成果として報告されている遺伝的背景、出産前後の周産期トラブル、環境化学物質汚染など環境ホルモンの影響、葉酸の不足論などを全否定することはできませんが、かといってもうひとつの要因である幼少期に生じる環境要因についても関係がないと結論づけるのも全く適切ではありません。
なぜならヒトの病態を考えるときに、遺伝要因と環境要因は2つの歯車として大きな役割をもつことが一般的だからです。そして、この10年数年で発達障害と診断される子どもが急速に増加している事実は、遺伝要因というより、むしろ環境要因が大きな関与をもつことを示唆しています。日本においても米国においても数十年前まで発達障害はなかったか、非常に少なく、2000年を境に、現時点で日本では10数倍、アメリカでは当時の20~40倍の増加が観察されています。遺伝的疾患であれば生物学的にこのような増加が起こることはまずあり得ません。したがって遺伝疾患と決めつけることはこのことからも間違っています。 このような背景から、私はつぎのような分析をしています。
遺伝的資質の存在を全く否定することはできないが、かといって遺伝要因だけで発達障害児の急増は説明できない。先天要因に加えて現代社会の生活習慣などの環境要因が大きくかかわっている可能性が高い。
私は、発達障害は、遺伝的資質を含む先天要因に、何らかの環境要因が加味されて生じる病態と考えるべきだと考えています。この何らかの環境要因を特定することが重要なポイントとなります。


受診をお勧めしたいお子さん
まずは乳・幼児期までのお子さんで、
● 夜泣きで大変
● 日中不機嫌
● 夜中に何回も目を覚ます
● 日中泣いてばかりで不機嫌
● 夜なかなか寝付かない
● 起床時間が朝8時を過ぎる
など睡眠と覚醒の生活リズムが心配なお子さんをお持ちの保護者の皆さまは ぜひご相談いただきますようにお勧めいたします。
また
● 言葉によるコミュニケーションの遅れ
● 動きが多すぎる(多動)
● 集団行動が苦手
● 発達指数が境界領域で保護者の期待よりも低い(本来の能力が出ていない感じや正常の下のほうにある)
などなんとなく心配なお子さんも様子を見ないですぐに対応していただくようお勧めいたします。


乳児期から小学校低学年までの生活リズムの在り方
1 平日・休日を問わず、夜間睡眠として夜7時から朝7時までに眠りがとられていること
(睡眠時間帯の確保)
2 夜間睡眠は何度も目を覚ますことなく、9~11時間(平均10時間)が確保されていること。
(夜間基本睡眠時間と呼ぶ)
3 入眠・起床時間は規則的であり60分以上ばらつかないこと。
(昼寝は12時~15時までの間に取られていること)
この三つの条件から外れるお子さんの場合は早めにご受診くださいますようお勧めいたします




NHKの子ども応援宣言では「くう ねる あそぶ」を

キャッチフレーズに様々な特集が放送されていて

三池先生も何度かコメントされていました。

赤ちゃん学会の小西先生もよく出演されていて

子どもの生きる基本である「くう ねる あそぶ」をメディア

を使って科学的な裏付けをもって発信されています。

ごくごく人間として当たり前の行為を、様々な視点から専門

家の先生方がこれほどまでに発信されるということは

ある意味では、当たり前と思われていた「くう ねる あそぶ」

という行為が危機的な状況になってきているのかもしれません。

子どもにかかわる大人として、これらが単なるブームや「分か

っているけどしかたない・・・」と言い訳に終わらないよに

「どうしたら子どもの発達のリズムを守れるのか」一人一人が

それぞれの立場で問題から逃げずにしっかり向き合って

考えていく問題だと感じています。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ
↑ワンクリックご協力お願いします。m(__)m
カテゴリ:子どものあそび心理研究所
| Top Page |