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TOP2013年10月29日

進化の歴史から見る「子ども遊び」

「なぜ子どもは遊ぶのか?」

「ごっこ遊びは本当に必用なのか?」

この疑問に明確に答えられる幼児教育者がどれだけいる

でしょうか?

私自信、何年も子どもにかかわる仕事をしていながら

そのことに疑問をもつことすらありませんでした。

「遊びが大切」「遊びは学び」等と軽々しくうたい文句にした

幼児教室や幼稚園、保育園はたくさんありますが

しかしどれだけの人が子どもの遊びの本質をとらえいるのか?


アリソン・ゴプニック著「哲学するあかちゃん」から抜粋して

「ごっこ遊びについて」の文章をご紹介します。

心理学者はとかく子どもの自制心のなさを欠陥として

とらえがちです。たしかに、日常生活を上手くこなすことだけを

考えればそうかもしれません。

しかしこの世界と、思いつく限りの可能世界の探求にとっては

欠陥と思えたことが、一転してすばらしい利点になります。

ごっこ遊びは本当に遠慮というものがなく、その場その場の

思いつきがどんどん実行されて行きます。

大人であれば、差し迫った未来の反事実を重視するところですが

子どもは現実とかけ離れた架空の世界へ自由に羽ばたきます。

役に立ちそうな可能性に限らずに、どんな可能性も探求します。

人類は、このような限りない探求を許すことで、子どもが大人

よりも多くを学べるように、進化してきました。

といっても、奔放なごっこ遊びをする子ども達に「僕らは

世界や他人のことをこうやって学ぶんだ」という自覚など

ありません。彼らが遊ぶのは、単に子どもだから、それが子ども

の仕事だからです。遠慮もなければ何の役にも立たないごっこ遊び

の深い役割は、長い進化の歴史から見たときに初めてとらえられる

ものなのです。

 



「子どものあそび」には新たな未来を作りだす力がある

のではないでしょうか?

では具体的にはどんな遊びが大切なのか?

大人が真剣に考え学ばなければなりません。
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カテゴリ:ごっこあそび
テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育
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