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ピーター・グレイ著「遊びが学びに欠かせないわけ」

無題

著者はアメリカを代表する発達心理学者。息子さんが既存の学校

という存在に対して、ことごとく反発したのを契機に、それまで

マウスを対象にした研究から人を対象にした研究に方向転換する

ことで生まれたのがこの本だそうです。

内容を抜粋してご紹介します。

★外遊びのしないで育つ子どもたちの心理的障害

私たちが言えることは、不安と落ち込みは、人々が自分の暮らしをどれだけコントロールできているか、あるいはいないかという感覚と強い相関関係をもっているということです。自分の運命は自分で決められると思っている人は、自分ではコントロールできない状況に思っている人よりも、不安になったり、落ち込んだりする確率が低いのです。
臨床研究者達は、外的コントロールと関係する「無力感」が人を不安や落ち込んだ気持ちにさせることを繰り返し指摘していました。人は自分の運命に対してまったく、あるいはほとんどコントロールできないと思ったとき、心配になります。「何かひどいことを起こりそうな予感がする。そして、自分はそれに対して何もすることができない」という不安と無力感が大きくなると、人は落ち込むのです。「何かを試しても無駄で、絶望的だ」と。研究は外的なコントロールの所在の持ち主たちは、自分の健康や、未来や、コミュニティーに対して責任はとらない傾向があることも明らかにしています。(P20~21)



★子どもたちの自由な遊びの減少と心理的障害の増加

若者たちの自由な遊びの時間が低下する中で、不安、落ち込み、無力感、その他の病気が増加しているという観察結果は、前者が後者の原因になっていることを証明しているわけではありません。しかしながらこの関係については、強固な論理的な議論を展開することはできます。自由な遊びは、子どもたちに自分は無力でないことを教える自然な方法です。
子どもたちは適度な不安を意図的に自分自身に対して投与しています。そうすることで、子どもたちはたちは自分のからだだけではなく、不安もコントロールすることを学んでいるのです。人と一緒に遊ぶことで、どう交渉したらいいのか、楽しませるにはどうしたらいいのか、対立によって生じる怒りをどう調整したり克服したりしたらいいのかについて、子どもたちは学びます。自由な遊びは、子どもの好きなことを発見させる方法でもあります。
遊びの際の重要な感情は、「興味関心」と「喜び」です。これと比較して学校では、子どもたちは自分で意思決定ができません。(P22)


つづく

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ピーター・グレイ著「遊びが学びに欠かせないわけ」

こんな本をみつけました!!
今注文したばかりですが、目次をみただけでもワクワクする
ような内容です

無題

内容説明

学びは苦役ではない。自由な遊びこそ、子どもの学びの大きな翼になることを、人類史に遡って解き明かす。

目次

プロローグ―息子が校長室で発した言葉から教育の生物学的意味を考え始める
第1章 子ども時代の過ごし方の大きな変化
第2章 狩猟採集民の子どもたちは遊びでいっぱいだった
第3章 学校教育の歴史―誰の必要から、いまのような学校はできたのか?
第4章 強制された教育制度の7つの罪
第5章 母なる大地は現代においても有効である―管理された学びと遊びから自由をとりもどした学校
第6章 好奇心、遊び心、社会性―インドで見る子どもたちの自己教育力
第7章 遊びのパワー―心理学が解き明かす、学び、問題解決、創造性
第8章 社会的・感情的な発達に果たす遊びの役割
第9章 なぜ異年齢の混合が子どもの自己教育力を飛躍的に伸ばすのか
第10章 「最悪の母親」と信頼にあふれた子育て

著者等紹介

グレイ,ピーター[グレイ,ピーター] [Gray,Peter]
ボストン・カレッジ心理学部で1972年~2002年の間教鞭をとる。現在は研究教授。主な研究分野は、子どもの遊び、自立的な学習、人間の生物学的・文化的進化に果たしている遊びの役割等。米国マサチューセッツ州ノーフォーク在住

吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
元々の専門は都市計画。国際協力にかかわったことから教育に関心をもち、1989年に国際理解教育センターを設立。参加型のワークショップで教員研修をすることで、教え方を含めて学校が多くの問題を抱えていることを知る。それらの問題を改善するために、仕事/遊びとして、「PLC便り」「WW/RW便り」「ギヴァーの会」の3つのブログを通して本や情報を提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

異年齢の子どもたちの集団での遊びが、飛躍的に学習能力を高めるのはなぜか。教室外での学びから学びの場としての学校のあり方まで。異年齢の子どもたちの集団での遊びが、飛躍的に学習能力を高めるのはなぜか。
狩猟採集の時代の、サバイバルのための生活技術の学習から解き明かし、著者自らのこどもの、教室外での学びから、学びの場としての学校のあり方までを高名な心理学者が明快に解き明かした。
生涯にわたって、良き学び手であるための知恵が詰まった本。

プロローグ─息子が校長室で発した言葉から教育の生物学的意味を考える

第1章  子ども時代の過ごし方の大きな変化
人生に必要な知恵はすべてルービー・ルーから学んだ
50年かかって教育環境から失われたものとは
外遊びをしないで育つ子どもたちの心理的障害
子どもたちの自由な遊びの減少と心理的障害の増加

第2章  狩猟採集民の子どもたちは遊びでいっぱいだった
狩猟採集民の断固たる平等主義
寛大さと信頼にあふれた子育てはどこから来るのか
狩猟採集民の子どもは集約的にスキルと知識を身につける必要がある
社会的なスキルと価値観を学ぶのは、子どもたちだけで無制限に遊ぶ時間
並外れた自制心は、どのように育まれるのか

第3章  学校教育の歴史誰の必要から、いまのような学校はできたのか?
農業が変えた子育ての目標
子育てに覆いかぶさる封建主義と産業のさらなる影響
学校の誕生──初期の神学校の洗脳と服従訓練
カトリック教会と学びのトップダウン[垂直]型の支配
プロテスタント主義の台頭と義務教育の起源
義務教育制度──どのようにして学校は国家に奉仕するようになったのか
高まり続ける学校のパワーと画一化

第4章  強制された教育制度の7つの罪
子どもは無能で、信頼に値せず、強制されることが必要な存在
学校と監獄
罪1 正当な理由も適正な手続きもなく、自由を否定している
罪2 責任能力と自主性を発達させる妨げになっている
罪3 学びの内発的動機づけを軽視している(「学び」を「勉強」ないし「苦役」に転換している)
罪4 恥ずかしさ、思いあがり、皮肉、不正行為を助長する形で生徒を評価する
罪5 協力といじめの衝突
罪6 クリティカル・シンキングの禁止
罪7 スキルと知識の多様性の減少

第5章  母なる大地は現代においても有効である
管理された学びと遊びから自由をとりもどした学校
本当に民主的な学校
教育機関としての学校
卒業生の成功はどうして説明できるのか?
サドベリー・バレーは、どのように狩猟採集民と似ているか
● 遊びと探究するための時間と空間
● 生徒たちは年齢に関係なく自由に交流できる
● 知識があって、思いやりのある大人たちとの接触
● 様々な設備・備品へのアクセスと、それらを自由に使えること
● 考えを自由に交換できること
● いじめからの解放
● 民主的なコミュニティーに浸っている
生徒たちの学校での活動と卒業後のキャリアとの継続性

第6章  好奇心、遊び心、社会性
インドで見る子どもたちの自己教育力
学習能力がある動物
好奇心─探究し、理解しようとする欲求
遊び心─練習することとつくり出すことの欲求
6つの遊びのタイプ
・肉体的な遊び
・言葉遊び
・探索的な遊び
・建設的な遊び
・空想的な遊び
・社会的な遊び
人間の社会性・情報や考えを共有したいという欲求
学校はどうやって子どもたちの教育への本能を阻止しているのか

第7章  遊びのパワー
心理学が解き明かす学び、問題解決、創造性
遊びのパワー・4つの結論
いい結果を出すような圧力は、新しい学びを妨げる
創造的になるように求める圧力は、創造性を妨げる
遊び心を誘導すると、創造性や洞察のある問題解決力が高まる
遊び心の心理状態が、年少者が論理的な問題を解くのを可能にする
遊びについて深く考える
遊びは自己選択的で、自主的
遊びは結果よりも過程が大事
遊びの規則は、参加者のアイディアに導かれる
遊びは想像的
遊びは、能動的で、注意を怠らず、しかもストレスのない状態で行われる
遊びのパワーは些細なことにある
まとめ

第8章  社会的・感情的な発達に果たす遊びの役割
遊びとしてするスポーツからの教訓
教訓1 試合を続けたければ、全員を満足させ続けなければならない
教訓2 ルールは修正可能で、プレーヤーたちによってつくられる
教訓3 対立は、話し合い、交渉、妥協で解決する
教訓4 あなたのチームと相手チームの違いは一切ない
教訓5 よいプレーをして、楽しむことの方が、勝つことよりもはるかに重要
ごっこ遊びからの教訓
ホロコーストにおける子どもの遊び
「危ない」遊びの価値
共感能力の低下と自己中心主義の増大
ビデオゲームはどうでしょうか?

第9章  なぜ異年齢の混合が子どもの自己教育力を飛躍的に伸ばすのか
異年齢混合──教育機関の秘密兵器
年少の子どもたちにとっての異年齢混合の価値
「今日誰かの助けがあってできたことは、明日一人でできるようになる」を遊びで練習し続ける
年長者のすることを観察することで学ぶ
ケア(気づかい)と精神的なサポートを受ける
年長の子どもたちにとっての自由な異年齢混合の価値
育てたり、リードしたりすることを学ぶ
教えることを通して学ぶ
年少の子たちの創造性が喚起する影響

第10章  「最悪の母親」と信頼にあふれた子育て
3つのタイプの子育て
信頼にあふれた子育て
指示的で支配的な子育て
指示的・保護的な子育て
信頼にあふれた親が減少する理由
近所の弱体化と、子どもたちの近所での遊び友だちの喪失
子育てについての常識の低下と世界的な不安の上昇
未来の雇用の不確実性の増大
学校の力と、学校が押しつける抑圧的な諸条件に従わせる必要性の高まり
学校中心の子どもの成長と子育てモデルの増大
より信頼にあふれた親にどうしたらなれるのか
自分の価値を検討する
あなたが子どもの未来を左右するという考えを捨てる
子どもの活動をモニター(監視)したいという誘惑に耐える
子どもが遊べて探索できる安全な場所や機会を見つけるか、つくり出す
従来の学校に代わる別の可能性を考える
将来的なビジョン

訳者解説─自立した学び手をどう育てるか
索引
参考文献
原註
訳注で紹介した参考文献

ピーター・グレイ[ピーター グレイ]
著・文・その他

吉田 新一郎[ヨシダ シンイチロウ]
翻訳




ピーター・グレイは、「子どもの遊びの進化学」に関する世界的な権威の一人だそうです。そんな研究者が子どもの遊びをどんなふうに研究し、どうとらえているのか?興味深い内容です。子どもの遊びを大人がどうとらえるかは重大な問題だと思っています。なぜかというと、子どもの遊びに価値を見出せないでいると、無意識に大人は子どもを誘導してしまうからです。「子どもは育つ力を持っている」「子どもの遊びには価値がある」と表面的に理解しているつもりでも、経済優先の情報化社会の中にいる私達は、薄っぺらな知識では太刀打ちできずに流されそうになります。

あそびのアトリエでは、子どもにとってよりより環境を整えることと、成長・発達の節目は大切にしていますが、無理に子どもを誘導する場ではないため、子どもの自発的な遊びの素晴らしさを日々感じることができます。その素晴らしさの意味を親御さんをはじめ、より多くの人に伝えていければと思っています。

本が届くのが楽しみです

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カテゴリ:絵本(本)紹介
岡田尊司著「愛着アプローチ(医学モデルを超える新しい回復法)」

岡田尊司先生の愛着理論は子どもと接している人は

とても参考になります。新刊をご紹介します。

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「医学モデルでは対処できない問題に出くわしたとき、しばしば有効なアプローチとなるのが、本書のテーマである愛着アプローチである。(略)特に有効なのが、子どもの問題や親子関係、夫婦関係など、親密な愛着関係がからむ問題・・・」

「医学モデルがその人の可能性を狭めてします危険性も指摘されている。病気や障害と診断されたために、周囲も本人も過度に期待することをやめ、それによって負荷や葛藤が減り、安定した生活が送れるようになったケースがある一方で、病気や障害だから仕方がないと、将来の可能性まであきらめてしまうケースも少なからずあるからだ。
たとえば、ある内気な少女は、小学生の時、受診した医療機関で、知的障害を伴う広汎性発達障害と診断された。それまで何とか指導しようとしていた母親も、障害なら仕方がないと、その後は教育にも関心をなくし、本人の好きなようにさせた。いじめから学校を休みがちになっても、自宅でゲームや漫画に明け暮れるままにしていた。中2になっても、アルファベットすら書けず、辞書も引いたこともなかった。・・・いさかいが増え、体も大きくなった娘を抑えきれなくなった母親は、筆者が顧問を務めるカウンセリング・センターに助けを求めた。若手の女性心理士が担当することになり、話を聞いたり、勉強を教えたり、社会的スキルのトレーニングをしたりすることになった。最初は嫌々やってきた少女だったが、心理士に会うことを楽しみにするようになった。2年後少女はまったく別人になっていた。高校に通い、一番苦手な英語も、合格点が取れるようになった。医療系の仕事に就くことが将来の夢だと語るようになった。
 なぜ、ここまで回復できたのか。最大の理由は、母親は、障害という診断を聞き、何をしても無駄だと諦めてしいまったのに対して、女性心理士は、少女の中に眠る可能性を信じてかかわりつづけたのだ。医学モデルが下す「障害」という診断は、危険な一面もある。あまりにも尚早に、「障害」と診断されたために、周囲があきらめモードになり、必要な働きかけを怠ってしまうことも起こり得る。医学に対する信頼性が高いだけに、その宣言は、途方もない影響力を持ってしまう。」

「愛着モデルは、その人の「安全基地」が上手く機能し、愛着が安定していることが、ストレスからその人を守り、心身の健康を支えてくれるだけでなく、外界への積極的なチャレンジや社会参加をバックアップすることにより、高い適応力やパフォーマンスをもたらすと考える。子どもにあっては、知的、情緒的、社会的発達や心身の成長を応援する。」

「愛着モデルでは、その人が幸福に生存するうえで第一に重要なことは、その人の安全基地が上手く機能し、安定して愛着関係を維持していることにあると考える。それゆえ、その点を損なっている事態がないか、まず注意を払う。(略)現在、増加が目立つのは、安全基地であるはずの存在がいちばん足を引っ張っているというケースである。医学モデルが、通用しなくなっている原因の一つがそこにある。」

「同じ遺伝子をもっていても、生後早期の段階で、恵まれた環境で育った場合と、そうでない場合には、遺伝子の発現が変わってきて、全く異なる行動パターンや性質を見せるようになる。ADHDの遺伝子をもっていても、親が共感的かかわる場合には、子どもは、あまり行動上の問題が見られないことも知られている。特に幼い頃の母親の感受性が、行動上の問題を表面化させるかどうかを大きく左右するという。環境要因がADHDのリスク遺伝子の発現に重要な役割を果たすのである。」

「愛着モデルもまた、生物学的なモデルの一つであり、人間にだけではなく、哺乳類全般に当てはまるモデルである。心理学的モデルも、もちろん重要なものなのではあるが、生物学的なモデルは、より直接的に生存にかかわっている仕組みを説明するものである。心理学的な現象が、せいぜい百万年程度の歴史しかもたないのにたいして、生物学的なメカニズムは何百万年という時間の中で生き残るために進化してきた仕組みである。より土台の部分にかかわっていると考えられる。心理学的モデルは、上位構造やその機能を説明するものであり、下位構造にかかわっているのが生物学的モデルなのである。そして、薬理学的モデルや医学モデルも、生物学的なモデルに基づいている。(略)生物学的な仕組みの方が土台にあるので、土台を痛めつけながら、上物だけを改善しようとしても、上手くいかない。土台である愛着部分を傷つけられたことで、その上に乗っかっている認知も、よけい不信感を強める方向に傾いてしまったのだ。(略)優れてカウンセリングや心理療法において行っていることは、純粋に心理学的な操作だけでなく、愛着への働きかけといった生物学的な関与もなされている。」

岡田尊司著「愛着アプローチ(医学モデルを超える新しい回復法)」より抜粋




岡田先生ご自身、京都医療少年院などで困難な課題を抱えた若者

達と向かい合い、現在は岡田クリニックの院長として、様々な問題

を抱えた子どもたちと向かい合う中で、医療では解決できない問題

を試行錯誤しつつたどり着いた今の答えが「愛着アプローチ」なの

だと感じました。

私も自身の体験として共感する部分が多く、子どもの問題行動に

対応する時に、「安全基地」として機能を一番大切にして、愛着に

アプローチすることは、とても有効な手立てだと実感しています。

しかし、このことを理解してもらえる人は少なく、当たり前すぎて

言葉にしてもなかなか伝わりにくかったり、内面的なことなので

見過ごされやすいのです。

岡田先生は実践をもとに、「愛着」の重要性を理論的に説明され

ています。

岡田先生はこうも言われています。

「これまでの研究では、恵まれない遇にもかかわらず愛着が安定している人では、振り返る力であるリフレクティブ・ファンクションが高いと指摘されている。また、不安定な愛着の人が、安定型の愛着に変わっていくとき、リフレクティブ・ファンクションが高まり、自分の状況を客観的に振り返ったり、相手の立場にたって考えたりすることができるようになることも知られている。
振り返る能力と、相手の立場にたって思いやる能力は、自分の感情や利害といった狭い視野を超えて別の視点で事態を見るという意味において、どちらも自己超越の営みといえる。自分の痛みや恨みといったとらわれを脱するためには、自己超越することが最大の課題になるのである。」

母親の問題で安全基地が不安定で、安定した愛着を得る

ことができなかった傷ついた心を持った人が、自分を受け

入れ母親を受け入れるまでの過程は簡単な道のりでは

ありません。

振り返る能力と相手の立場にたって思いやる能力を身に

つけることで、母の生い立ちや境遇に目をやることができ

るようになり、そこではじめて母を許すことができ、自分を愛し

受け入れることができるのではないかと思います。




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本「君たちはどう生きるか」


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最近、ベストセラーになった「君たちはどう生きるか」

私は30年近く前に読んでいた1冊でした。

内容はかなり忘れてしまっていたのですが、ものすごく

感動した記憶があり、もう一度読み返してみたのですが

やっぱり、感動です!!

私は多読はできないタイプなのですが、自分の気持ちに

引き寄せて読む力は案外あるので、1冊の本が本当に

自分の人生を大きく変えるような衝撃的な出会いとなる

ことがあります。

この本の主人公、コペル君の喜び、悩み、苦しみ、発見

コペル君を見守り、導くおじさんの言葉の一つ一つが

胸に突き刺さります。そして「私はどう生きるのか?」と

いう自分への問いになっていきます。

「人はなぜ考えるのか?」

「人はなぜ学ぶのか?」

「正しさとは何か?」

「大切なことは何なのか?」

テストで100点がとれたとかとれなかったとか、

受験で合格したとか不合格だったとか、

お金持ちだとかお金持ちでないとか

地位や名誉があるとかないとか・・・

大人自身が、コペル君のおじさんのように

きちんと自分の考えを持ち、考えを言葉にしていくこと

の大切さを感じます。子どもにばかリ期待をしても

子育ては上手くいくはずはありませんから・・・

もちろん、完璧でなくてもいいと思っています。

「心の弱さ」や「間違い」や「失敗」を自分で振り返る

力があるかどうかが大切なことなのかもしれません。

肩書や地位で「正しさ」を押し付ける社会の風潮は

子ども達に対して本当に良いことなのだろうかと

考えさせられます。

学校、幼稚園の先生、心理士、医師・・・様々な肩書

を持った人が子どもとかかわりを持ち、そして子ども

にラベルをはりたがります。「あなたのためだから」と

自分の正義を振りかざして発達診断をすすめたり、躾

や教育をしたがります。でも本当に子どもやお母さんの

苦しみや悩みに寄り添ってくれる人がどれだけいるのか

・・・現実の壁の厚さに負けそうになります。

「君たちはどう生きるか」という真面目で誠実な本がベスト

セラーになるということは、一筋の光のようにも感じます。

「がんばれ子ども達!」「がんばれお母さん達!」「がんばれ

自分」と自分を信じて励ましながら一歩一歩できることを

やっていくしかありません。

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カテゴリ:絵本(本)紹介
岡田尊司著「愛着障害の克服~愛着アプローチで人は変われる~」

ブログでも何度もご紹介する著者の岡田尊司先生は

精神科医として、京都医療少年院などで困難な課題を

抱えた若者に向かい合い、現在は岡田クリニックの院長

として患者さんと向かいながら体験されていることを本に

されています。

岡田先生の本は何冊も読んでいて、私が疑問に感じて

いることを言葉でわかりやすく表現されています。

今回ご紹介する本もとても参考になったので一部

ご紹介します。




愛着とは、母親との関係によって、その基礎が作られる絆だが、それは他の人との関係に適用され、また修正されていく。愛着は対人関係の土台となるだけでなく、安心感の土台となって、その人を守っている。愛着というメカニズムの正体は、オキシトシンというホルモンによって支えられた仕組みである。オキシトシンは、脳の中では神経伝達物質のように働いている。安定した愛着は安心感を高め、ヒトとのふれあいに喜びを生み出すため、育児や夫婦関係のような親密なかかわりを維持するとともに、幸福と社会性の源ともなっている。」

「幸いなことに、遺伝子とは違って、愛着は、ある程度可塑性をもつ。成人した後でさえ、不安定だった愛着が安定したものに変化することもあるし、その逆のこともある。愛着が、幸福や社会適応に極めて重要だとすると、愛着が安定したものとなることは、人生を幸運なものにも不幸なものにもする重大な決定要因だといえる。」

「愛着の問題は、特別な患者さんの問題というよりも、今や一般人口の何割かが抱えている問題であり、親や子ども、夫婦の関係を考えていく際に、必ずかかわってくるハードルだからである。愛着は、人を脅威や不安から守り、安心と幸福を保障する仕組みである。絶えず不安や脅威を感じていて、あまり幸福だと思っていない人も、愛着という不思議な仕組みについて知り、そしてそれを活性化し、安定化するために方法を学ぶことは、じつは世の中のどんな知識にも増して重要なことに思える。」

「ボウルビィは「捕食動物に食べられる」という危険から子どもを守るためには、幼い子どもが母親にくつっいていることが必要であり、身体的な密着を求めようとする仕組みが進化したのだと考えた。その後、ボウルビィは、単に捕食者から身を守るだけでなく、不安を感じたときに愛着対象にしがみつくことができるということが、安心感の拠り所となり、活発な「探索活動」を支えているという考えを発展させた。つまり、安心感の拠り所をもつことによって、子どもは知的、社会的、情緒的経験を積むことができ、健全な発達を遂げ、安定した人格を獲得することができると考えるようになったのである。」

「発達障害は、遺伝的な要因が強い障害だと考えられているので、治療そのものも難しいとされている。まだ幼いうちであれば、療育を受けることで改善が期待できるとされるが、どのような療育方法が改善に有効かについては、まだよくわかっていないのが実情で、試行錯誤しながら、さまざまな試みがなされている。遊びの中で自然に身に着けさせるのがいいという人もいれば、多少無理にでも教え込む必要があると考える人もいる。四つん這いで歩くのが最も有効だと考える人もいれば、ピョンピョン飛び跳ねてバランスをとるのがいいという人もいる。専門家の意見はまちまちだ。だが、ある意味、何かをするよりも、もっと大事なことがあるのかもしれない。それは、「子どもが楽しんでやっているか」ということを「療育の担当者やその場が、子どもにとって安全基地となっているか」ということである。(略)両親と安定した愛着を育むことが、療育や障害のトレーニング以上に、その子を守ることになる。そして療育やトレーニングの効果も出やすいのである。」

「これほど医学が隆盛を極め、莫大な医療費がつぎ込まれているにもかかわらず、人々の幸福度は下がり続け、心を病む人も増え続けている。しかもその人たちを苦しめる問題の多くに、医学は有効な手立てを提供できなくなっている。(略)医学に手に負えない問題が、愛着に働きかけ、愛着システムを強化するアプローチによって、しばしば改善するという事実は、まさに我々を苦しめているものの正体が、医学的な病である以上に、愛着という仕組みがダメージを受けることによって引き起こされた愛着システムの障害の産物であるということを裏付けているだろう。そのことは同時に、我々が直面している問題に対してどう対処すればいいのかを、明確に示しているように思える。」





親子の愛情、夫婦の愛情、誰もが当たり前だと頭では

理解しているつもりのことが、実は一番おろそかにされて

いるように感じます。

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