TOP子どもの身体について



身体運動の繰り返しで獲得する力

あそびのアトリエで、たくさんのおもちゃがあるにも

かかわらず、「お外に行きたい!」という子ども達がいます。

そう言う子どもの背景を「なんでかなぁ」とよく観察してみると

雨で外遊びが不足していたり、飛躍的に身体運動が伸び

ようとするときだなぁと感じます。

年中さんが玉入れをしているとこと↓

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「投げる」「的に入れる」という二つの行為を同時に

できるようになるには、年齢と経験が必要です。

年中さん達は、元気よく投げることはできても

的に入れるとなると苦戦します。逆に的に入れること

に意識がいくと、投げるというよりも、できるだけ近い

所で的を引き寄せて入れようとしたりします。



年少さんがケンケンをしているところ↓

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はじめはぎこちなったケンケンが何度も何度も続ける

うちに、だんだんとスムーズになってきます。

地面に描いたケンケンの〇とにらめっこしながら

言葉と目で確認して「ケン」「ケン」「・・・・・パァ」と

ゆっくり ゆっくりやっていきます。何度も繰り返すうちに

目で確認しなくても、リズムを言葉にしなくても

スムーズにできるようになってきます。

こういう身体運動も記憶の一つと考えられていて

「意味記憶」や「エピソード記憶」とは大きく異なった性質を

持つ「手続き記憶」と言われるのだそうです。

手続き記憶とは、歩く、自転車に乗る、車に乗るなどの身体

技能で、いったん憶えると忘れることがない。

身体が記憶しているので普段の生活の中で、いちいち脳を

使わなくても済むということなのだそうです。

人が限られた資源の中で、いかに効率よく「脳」を使うかは

とても大切なことなのかもしれません。

例えば、勉強をする時にいちいち「鉛筆は右(左)手でもって

親指と人差し指でおさえて中指で・・・・」なんて頭で考えて

毎回やっていたら大変なことです。

手続き記憶を獲得するためには、普通長期にわたる練習が

必要で、例えば「歩く」という当たり前の動作も、歩き始めた

1歳児さんにとっては非常に困難で、懸命の努力の末に

獲得される技能です。

手続き記憶は、言語化が難しく、バランスの取り方や体重移動

身体のどの部分をどのように使うのかなど、言葉で精確に説明

できません。ブランコの乗り方や自転車の乗り方も説明できない

ですよね。

人の記憶にはたくさんの種類があり、分類の仕方も研究者に

よって違うのだそうですが、そいう科学的な手がかりを参考に

しながら、子どもの行動をみていく視点も大切にしたいと

考えています。


現代社会は、狩りで獲物を射止めるとか。危険なことを

回避するという場は激減しましたが、人間の歴史の中

では狩りをして食事をしていた時代もあり、野山を

飛んだり跳たりする身体能力も必要だったでしょう。

繰り返しの中で獲得する能力を子ども達は遊びの中

で獲得しているようにみえます。


付け加えますが、繰り返しの活動の中には「やりたい!」

という子ども自身の内面からでてくる欲求が大切だと

考えています。

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ヨガのポーズ~2人で協力して~

ヨガの本の写真を見ながら2人で協力して

写真と同じポーズをしています。

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2人で話し合ってジェスチャークイズ↓

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次のクイズ↓

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心身ともに健康な子ども達です!!

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小さい子も、体を動かすのが苦手な子も遊んでます!

4歳になった☆ちゃんツイスターゲームで

指定した色にジャンプ

前後にジャンプ

元気いっぱい

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小学生は6年生と1年生も一緒に~

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ちょっと自信のない子はルーレットを回す役をやり

コミニュケーションをとっています。

「できそうかな?」と思った時に参加する子もいます。


ツイスターゲームは

●姿勢が崩れやすい子

●運動全般が苦手な子

●ぶつかる・転ぶが多い子等

ボディーイメージをつくるのに役に立つ。

効果としては、体の動きが全体的に柔軟になり、幅広くなる。

前庭覚もよく働くため、バランスをとる力がアップ。姿勢の改善

にもむずびつく。市販品ということもあり、練習ではなく遊びと

して入っていきやすい。

             
「感覚遊び・運動遊び」より抜粋

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感覚とは?

感覚とは、体の外から入ってきた刺激を、脳で情報として

受け止め、処理することです。たとえば、においがただよって

きて、くさいと感じることも、感覚の一種です。

感覚にはさまざまな種類がありますが、実感しやすいのは

視覚や聴覚などの「五感」です。五感の乱れは周囲に気づかれ

やすく、比較的容易に対応してもらえます。

感覚の働きにドラブルがある子も、年齢や体の状態にみあった

適切な感覚情報を処理する経験をつむと、感覚の乱れが調整

されていきます。

 
 視覚や聴覚などの五感と違い、自覚しにくい感覚が3つあります。

その三つの感覚にトラブルがあると、生活上の困難が生じやすく

なります。

固有覚→筋肉や関節の動きを詳細に感知する感覚。

   この感覚が働いていない子は動作が雑になったり、加減

   ができなくなる。

触覚→触覚には自らさわるときの「アクティブタッチ」

   と、さわられて感じる「パッシプタッチ」の二つの使い方

   がある。どちらのときも脳の原始系と識別系が働いている。

前庭覚→いわゆるバランス感覚。姿勢の維持や目の

   動きのコントロールなどに関わっている。

上記の自覚しにくい3つの感覚は、ほとんど無意識に用いられて

います。専門家から説明を受けて、はじめて気づくのが普通です。

三つの感覚がうまく働かなくなることは、子どもの姿勢の崩れや

過敏な反応などにつながります。そういった状態になると

適応行動のつまずきが生じて、子どもが叱られたり、親が「しつけ

がなっていない」と指摘されたりしがちです。

いずれも誤解ですが、本人も親も自分のせいだと感じて、悩んで

しまいます。その悩みを解決するためには、三つの感覚をととの

える必要があります。


         木村順著「感覚遊び・運動遊び」より抜粋




私が最近、子どもの体についてこだわっているのは、4年前に

リボンクラブに通ってくれていた〇ちゃん(現在4年生)のことが

きっかけです。(お父さんの転勤のため引っ越し)

〇ちゃんのお母さんから、最近電話でこんな話を伺いました。

あそびのアトリエに通っていた4,5歳のときも発達に問題が

あり療育にも通われていました。

小学校に入ってから現在も療育や支援を受けながら普通

学級に通っています。

4年生になって赤ペンの訂正が多くなり、そのことでお母さんが

〇ちゃんと話をしているときに、赤と黒の識別が分かりづらい

ことが判明、他には緑が黄土色に見えるなどの色の認識の

違いがわかったのだそうです。

以前から病院で「色弱」という診断はついていて、お母さんも病名

は知っていたのですが、赤と黒の区別がつきづらいことは〇ちゃん

の話からはじめて知ったのだそうです。

眼科の先生は診断名を付けるだけが仕事、学校の先生も療育の

先生も知らなかった・・・これだけいろんな情報がある社会で

一番大事なことが抜け落ちていたのです。

先生がどんなにわかり易いように訂正しようとも、当事者にとって

は色の区別がつかないのだから意味がありません。

当事者に努力が足りないとレッテルを貼られることになるかも

しれません。

病名よりも、みんなと同じことができるよりも先に、〇ちゃんが

何で困っているのかをキャッチする大人の存在がいかに重要か

を痛感しました。

自分の体を意識すること、困っていることを言葉で伝えることは

大人でも難しいことです。

日常的に子どもにかかわる大人(親や先生)は、子どもをよくみて

「あれ?なんでかな」と疑問を持ち

「どうすればいいのかな」と一旦考えること

大事だと思います。

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「感覚遊び・運動遊び」 ~大人のかかわりについて考える~

「子どもの感覚面・運動面の悩みを解決するために遊び

を提案するのは、遊びは楽しく、興味をもってできるから

です。

楽しみながら体を使い、学ぶことができれば、運動など

苦手意識がある子も、すくすくと成長できます。」
     

     ~「感覚遊び・運動遊び」 木村順著より抜粋~

この本を読んで「はっ!」と気づかされることがいくつか

ありました。

なぜ子どもがそういう行動をするのか?大人には分からない

ことがたくさんあります。

例えば、先日1歳10カ月の女の子が、ままごとの木製の卵を

1つ持って、右から左、左から右へと何度も何度も持ち替えて

いました。

木村先生によると、アスレチックやブランコで縄や鎖をつかむ

ときの親指に注目。親指が他の指の対抗にあり手のひらで支

えているのが「パワーグリップ」。

手の器用さの基本はここからだそうです。

女の子はちょうどよい大きさの木製の卵を他の指と親指を

対抗させ左右交互の手でにぎっていたのはパワーグリップ

を鍛えるためだったのかも?しれません。

そういう観点で子どもをみていると、ジャンプする、高いところ

にのぼりたがる、白線を歩きたがる・・・全ては体の感覚機能を

鍛えるための運動なのでしょう。

子どもの動きに無駄なものはないのかもしれません。

(もちろん、多少の危険も含まれるので大人の注意が必要)


最近、私の反省としてこんなことがありました・・・。

小6の男の子が何個も風船を脹らましたがるので、

私は「フーセンもったいないよ!小さい子も遊ぶから

大事に使ってね」と・・・風船をケチってしまいました。


もう一人の小6の子は、どんぐり倶楽部の問題を自分

からやると言ってやりはじめたものの、鉛筆とカッター

をみつけると、鉛筆を削りはじめ「レオさんみて!おれ

上手やろ!!」と得意そう。

私は「本当上手だね。でも鉛筆は後でいいから問題

先にしてね」と対応しました。


一般的には間違った対応ではないのだろうと思いますが

何だか自分の中でしっくりこないものがあり、木村先生の

本を読んで改めて反省しました。

風船を脹らました子は、運動が苦手、体の使い方もぎこち

ない子なので、小6であろうと自分の体のどこをどう使って

できるかは、とても大事なことなのです。運動会ではランニング

マンをやったと言って嬉しそうに何度か披露してくれました。

一番になるとか、優勝するとかではなく、小さなことでも自分

の体を使って体得することは大きな自信になるようです。


鉛筆をカッターで削った子も、発達の凸凹が大きく手先が

不器用な子です。問題を解くよりも、手先を使った作業が

今の彼には必要だったのかもしれません。

子どもが意気揚々とチャレンジしている横で、水を差したり

ストップをかけて邪魔をしているのは案外大人なのかも

しれません。(無意識で…)

大人はもっと子どもの背景を知り、子どもの体が欲する

ものを尊重すべきなのかもしれません。


こちらが何かやらせようと企むよりも、子どもが今何を

欲しているのかを知ると、案外子どもは自分に必要な

ことを自分なりに工夫して熱心に取り組んでいることは

よくあることです。

それには、自由な空間と時間と共感する他者の存在が

必要です。


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